2016-07-29

1/12scale ミニチュアフード 冷やし中華 (*制作過程を下に追加しています)

1/12scale ミニチュアフード 冷やし中華  (*制作過程を下に追加しています)

まずは器。

夏、海、涼、冷、水・・・そんなキーワードが浮かんだので・・・

こんな感じのを作ってみたのですが イメージと違ったのでボツに。

海のような器ボツ 海のような器ボツ

で、新たに作り直したものが ↓ こちら ↓

細かな気泡を含ませて。裏返すと富士山にも似てますね。

海 波 器 海 波 器

次は麺。

個人的に 手もみちぢれ麺が好きなので。

まずは樹脂粘土を麺色に着色。

透明過ぎてもダメだし 不透明だと茹で上がっていない麺になってしまうし。

難しいところです。

粘土で食べ物を作る時は 色鮮やか過ぎないことを意識します。

ベースの色が出来たら 色を抑える為に

暗色、濁色などをわずかにプラスすることが多いです。

この麺には 黄土色、黄色、白、黄緑、灰色などを混ぜています。

粘土により 色の出具合、乾燥後の透明度も変わるので

乾燥した状態をチェックして調整します。

 

で、着色後 細い麺を作ったら 本物と同じように手もみするのですが

粘土が半生の時に 一本一本指先でちぢれを作ります。

まとめてやろうとしたら くっついてしまったりつぶれたり(左の塊)。

なかなかうまく出来ず 短く切れてしまったり。

麺職人の道も 長く険しいです。

ミニチュア 手もみちぢれ麺 粘土

麺が出来たら選別して合格者は表面の見える所へ(といっても具でほぼ見えませんが)

ミニチュア 手もみちぢれ麺 粘土

ミニチュアフードを作る時 いつも注意していることは 重力。

今春まで講師を務めさせて頂いていた 小学校でのミニチュアクラブでも

生徒さん達に よく伝えていたことです。

ものの鮮度や硬さ、柔らかさなどにより くったり感が異なります。

例えば、新鮮しゃっきり野菜ならピンと張りがあって 重力に負けない。

柔らかければ くったりする。

自分が どんな状態を表現したいのか。

 

そして この麺の場合、程よい硬さを残して氷水でしっかり締めているイメージ。

柔らかいながらも ちょっと凜とした表情。

「凜」という字の ”にすい”は 氷を意味し

凜とした とは 氷に触れて引き締まった状態からきているようですね。

 

麺をお皿に盛る(接着する)時 麺の先端は

上に浮き上がらぬように注意します。

そういった小さいことが 全体を見た時に違和感になってしまうので。

 

樹脂粘土で作った材料をカットします。おままごと気分で結構楽しい作業です。

ミニチュア きゅうり 千切り ミニチュア きゅうり ハム 千切り

錦糸卵を作りましたが撮影するのを忘れたまま出来上がり。

わかってはいましたが・・・ほぼ麺が見えなくなってしまいました。

ミニチュア 冷やし中華

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