静かな朝 +追記 (悲しいお話なので 苦手な方はスルーして下さい)
老鳥 きいたん。
オチリを拭いて欲しい時、カイカイして欲しい時は
ケージの開閉口まで よちよち寄ってきて
満足すると ヒーターそばの お気に入りの場所でウトウト。
一日に何度も そうして過ごしていました。
その日も・・・
同じようにして ケージに戻すと 見えない目で私を探す。
「どした?」と手を差し伸べると しがみついてきたので
もう少し カイカイ(羽づくろい)してあげて
ケージに下ろそうとすると嫌がって。
そんなことは 初めてで。
「うん、わかった、じゃあずっと抱っこしてようね」
夕飯を終えた頃・・・
私の中で いつか訪れる覚悟をした瞬間だった。
ずっと 私の手の中で すやすや寝ていて。
数十分に一度 オチリを綺麗にして。
かなりグッタリしている所へ 暫く近寄らなかった
あおちゃんが飛んできて きいたんの羽づくろいを始めた!
あおちゃんが きいたんに羽づくろいをするのは 初めてのこと。
下手過ぎて痛かったのか チイ!と鳴き
その刺激からか 持ち上がらなかった頭を上げ元気になった!
スゴイ!あおちゃんの 荒療治!
(動物的なものなのか?みどりちゃんは 近寄らず)
夜中の二時頃 だんだんと呼吸が弱くなり
動かず もう冷たくなってしまって。
でも 暫く撫でながら 声を掛けていたら
・・・!!! 尾っぽが動いた!!
息を吹き返し 少しずつ温かくなってきて 目が開いた!
夢のような奇跡!
とりあえず 口元を水で濡らして。
すると弱々しくクチバシをモグモグさせ始めた。
モグモグしながら そのう(エサを一時的に貯蔵する器官)の中の
エサの殻を ポロポロ出して 咀嚼し始めた!
生き返った!と思った矢先の出来事で 思わず笑ってしまった。
きいたん らしい!!
「続きを食べるんかい!!」とツッコミ
号泣していたはずの涙が引っ込んだ。
インコベビー用の粉末と皮なしの粟玉をお湯でふやかして
ハチミツを混ぜた おかゆさんを急いで作って。
大好きなヨーグルトも用意して。
すると急に立ち上がり 小皿のエサに ババババっと顔を入れつつ
違う!!と探すので 赤粟穂を用意したら ボリボリ食べ始めた^^
さっきまで 冷たくなって 足も動かなかったのが 夢だったのか?
とにかくお腹いっぱい食べると 満足そうな顔をして
また私の手の中で すやすや。
とても安定した呼吸を始め すっかり あったかくなって。
”あおちゃん”、”みどりちゃん”、など
きいたんの喜ぶ言葉をかけると
わずかに羽をフルフル反応して 本当に可愛い^^
朝 6時過ぎに 羽と尾を 美しく舞うように伸ばしてから
静かに 安らかな眠りにつきました。
あおちゃんに 初めて羽づくろいをしてもらって
お腹いっぱいになって眠れて よかったね。
私が もうダメだと諦めてから 4時間も 頑張ってくれて。
私の手の中で ちゃんとお別れをさせてくれて ありがとう。
12年と6か月。
追記。。。
空いたケージをつい見てしまうので 昨日ようやく片付け。
インコの病気や老鳥のケアなど
ペットの本などには載っていないことを ネットで知り
そのおかげで対処出来た事も多かったので
私も そのお礼の意味を込めて ブログに書いています。
私が きいたんの羽づくろいをする時は いつでも飛べるように
ゆっくり羽を広げてあげたり 肩の関節をマッサージしたり
足をさすったりしていました。
(足をさすると 気持ちよさそうに目を細めてウトウト)
耳や頬は もちろんですが クチバシのあたりをつまむように
さすると とても嬉しそうでした。
↓ これは 過去の きいたん と めだかちゃん。
(みどりちゃん と あおいちゃん の 父母)
一緒に 空で仲良くしているかな。
残してくれた 二羽の子を 大切に守ります^^
↓ ”エサ チョーダイ!!” と鳴くヒナ(あおい・みどり)に
子育て疲れで 聞こえないと寝たふりをするきいたん
数日 ”きいたん”というワードに 二羽はキョロキョロ探していました。
寂しがりやの あおいちゃんは 私の姿が少しでも見えないと
ピーピー鳴いて 放鳥時は キッチンやトイレや 別の部屋まで
飛んで探しに来ます。
きいたんは いつも追いかけて来ていましたが
あおいちゃんは 今までしなかった行動なので 不安なのかな?と思います。
とても優しいきいたんに育てられたお陰で
二羽は 私に一度も咬んだりしたことがなく
甘えん坊で 穏やかな性格です^^
今 4歳。