1/12scale ミニチュアフード 冷やし中華 (*制作過程を下に追加しています)
まずは器。
夏、海、涼、冷、水・・・そんなキーワードが浮かんだので・・・
こんな感じのを作ってみたのですが イメージと違ったのでボツに。
で、新たに作り直したものが ↓ こちら ↓
細かな気泡を含ませて。裏返すと富士山にも似てますね。
次は麺。
個人的に 手もみちぢれ麺が好きなので。
まずは樹脂粘土を麺色に着色。
透明過ぎてもダメだし 不透明だと茹で上がっていない麺になってしまうし。
難しいところです。
粘土で食べ物を作る時は 色鮮やか過ぎないことを意識します。
ベースの色が出来たら 色を抑える為に
暗色、濁色などをわずかにプラスすることが多いです。
この麺には 黄土色、黄色、白、黄緑、灰色などを混ぜています。
粘土により 色の出具合、乾燥後の透明度も変わるので
乾燥した状態をチェックして調整します。
で、着色後 細い麺を作ったら 本物と同じように手もみするのですが
粘土が半生の時に 一本一本指先でちぢれを作ります。
まとめてやろうとしたら くっついてしまったりつぶれたり(左の塊)。
なかなかうまく出来ず 短く切れてしまったり。
麺職人の道も 長く険しいです。
麺が出来たら選別して合格者は表面の見える所へ(といっても具でほぼ見えませんが)
ミニチュアフードを作る時 いつも注意していることは 重力。
今春まで講師を務めさせて頂いていた 小学校でのミニチュアクラブでも
生徒さん達に よく伝えていたことです。
ものの鮮度や硬さ、柔らかさなどにより くったり感が異なります。
例えば、新鮮しゃっきり野菜ならピンと張りがあって 重力に負けない。
柔らかければ くったりする。
自分が どんな状態を表現したいのか。
そして この麺の場合、程よい硬さを残して氷水でしっかり締めているイメージ。
柔らかいながらも ちょっと凜とした表情。
「凜」という字の ”にすい”は 氷を意味し
凜とした とは 氷に触れて引き締まった状態からきているようですね。
麺をお皿に盛る(接着する)時 麺の先端は
上に浮き上がらぬように注意します。
そういった小さいことが 全体を見た時に違和感になってしまうので。
樹脂粘土で作った材料をカットします。おままごと気分で結構楽しい作業です。
錦糸卵を作りましたが撮影するのを忘れたまま出来上がり。
わかってはいましたが・・・ほぼ麺が見えなくなってしまいました。
1/6 scale ミニチュア ケーキ ショーケース
ミニチュアケーキを並べる為にマグネットを使用してみた結果。
の前に・・・ アクリル板と格闘のお話。
まっすぐ線を引くのも カットするのも苦手。
で、息子が製図で使用している平行定規を拝借。
平行に線が引けるなんて素敵ー!!
アクリルのカットや研磨、接着方法を改めてお勉強し直し
脳内トレーニングはオッケー!
動画などで説明して下さっている ご親切な神様がいらして感謝です!!
脳トレといえば、ぼーっとしている時は 脳内が通常の20倍 活性化されているって!
それを知ってからは ぼーっとしていて指摘された時
「脳内活性化中だから!」って答えています。
前にもお話しましたが シャワーやお風呂の時などに
制作方法が思いつくことが多いのは
ぼー(ぼけーーー)っと活性化しているからに違いないわ!
おっと 話が逸れました。
で、なんとか線を引いてカットして 難題の研磨もがんばって いよいよ接着。
・・・の時に 何気なく添えた指二本が一緒にくっついてて 指紋がくっきり!!
うがーーーー!
というわけで 改めてカットと研磨作業 やり直し。
研磨にちょっと慣れてきた頃 眠気が。
気づいたら1mm程余分に研磨してしまっている!!!ここでまたやり直し!
うがーーーーーーーー!!
嘆きをお聞き頂いた所で本題(遅っ)。前の記事でアップしたプライスカード。
ディスプレイするのに 磁石を活用できないかと。
ここから( )内は 脳内の子ぱりぱりたち妄想の様子↓
(既定の場所にキレイに並べられるし マグネット素敵ー!)
(並べて倒れることもないし マグネット素敵ー!)
(仮止め剤よりも気軽に取り外しできて マグネット素敵ー!)
そんな妄想が暴走する中・・・
ケーキのディスプレイにもマグネットシートを利用しようと試みたのですが。
結果を先に述べると 失敗しました。 ← 玉砕
シートの厚みが影響しないよう 薄いシートを使用したら 磁力が弱すぎ×
↓
0.3~0.4mmと薄いけれど 磁力が強力なタイプに変更。
しっかりくっつくものと 反発してしまって微妙に位置がずれるものが×
↓
マグネットをキャッチする側を金属板のセッターに変える→反発なし○→ずれなし○
トレーに乗せ そっと横や逆さにしてもくっついている○
が、振動には弱く 外れてしまう×
厚みがあるマグネットなら磁力もアップするので解決するのですが
1mm以上の厚さがあると トレーとケーキに隙間が出来て違和感が。
んー、、、いろいろ試しましたが 今回は断念しました。
今後の可能性としては ケーキを作る段階から マグネットの厚さを考慮し
凹みを作っておけば 問題がクリアになると思います。
(↑ 簡単に言ってるけど・・・これは想像しただけで結構大変!!)
今回は ケーキを並べるトレーをクリアなアクリル板にしたので
そこにセッターを付けると ケーキが乗っていない時は それが見えてしまうので
トレー自体を マグネットキャッチできる金属板で制作するか
磁石を強力にした上で 薄い木やプラ板の裏に金属板を貼るか。
まあ、今後それを制作することは なさそうですが。 ← ないんかい!
数日磁石のことばかり考えて・・・失敗しまくり・・・。
自分自身でようやく気持ちに区切りがつき ボツになりつつも満足。
試してみないと わからないことだったので
納得できたし良い経験と勉強になりました。
大人になってから芽生えた ミニチュアに対する探究心を
夏休みの自由研究が地獄だったあの頃の自分に分けてあげたい。
で、ショーケースにステンレス板を使用しているのですが
手が傷だらけになりながら泣く泣く続けていたら ザックリやってしまいました。
すぐさま いつもお世話になっている(笑)
”キズパワーパッド”様(貼ったままにして傷を早く治す絆創膏)を貼り止血。
一旦作業をやめて気分転換していた所に
とても嬉しい励ましのコメントを頂き 闘魂注入!!
作業開始します!!ありがとうございます!!!