セキセイインコ 病気のお話 2 *苦手な方はスルーして下さい
前記事でお話した 脱肛。
最初は数分~20分位の間隔で 症状が出たら すぐにワセリンをつけた綿棒で
フンが出るのを数回促してから 患部を押し入れた後
温めた潤滑油(オリーブオイル)を 少しだけ入れる。
それを繰り返しているうち 40分~1時間位の間隔になりました。
目視だけでなく タイマーをセットし 夜通し処置。
一番最初に発見した時には 少し乾燥し赤黒く なかなかうまく入らなかったのが
すぐに戻せるようになってきた頃から いつものキレイな状態になってきました。
患部が出ている時間が長いと 感染、乾燥、壊死の為に
ショック状態になることもあるそうです。
その後 2時間~5時間位まで間隔が延び その間も 脱肛はしないものの
フンが付いていたり 出せずにいるのを促したりして 尿毒症にならないよう
感染しないよう衛生面にも気をつけながら 様子を見ていました。
そうしているうち・・・脱肛しなくなったんです!!!!!
今も 数回は フンが付いているので それが固まってフン詰まりにならないよう
拭いていますが。
エサも自分で食べ 放鳥時も 自分から出てきて
窓際の ルッコラのプランターへ飛んで行き カゴに入る時も
「おいで」というと 飛んで戻ってきました。
少し ホッとしたところで 次に気になることが。
オチリ付近に ワセリンや オリーブオイルが付いていたのを
せっせと羽づくろいをすることで 羽毛全体に油分が付着し
ふんわり感が無くスカスカになり 体温調節が出来ず
ヒーターをつけていても 寒そうに膨らんで震えるように。
手のひらで包むと 足も体もかなり体温が低くなっていて。
数日の状態で 体力が落ちているので安静が一番だと思ったのですが
このままだと 体温低下の方が心配。
で、羽毛に油が付着した場合の対処方を色々調べて
意を決して羽毛を洗うことに。
まず、とても重要なこと。 通常、鳥は羽毛に薄い脂の膜を張って
保温などをしています。
お湯は 大事な脂分が失われるので厳禁! 冬でも水浴びは水です!
それをふまえた上で とにかく手早く 極力負担が少ないように。
温かめのぬるま湯に 安全性の高い洗剤を薄めて溶かし
もう一方に すすぎ用の ぬるま湯を用意。
薄手のタオル、ガーゼ、ドライヤーを用意。
二点保定で 顔、首、足を 優しく、でもしっかり保定して
手早く洗い 急いで拭いてから ドライヤーでしっかり乾かします。
ドライヤーなんて きっと怖がって暴れるだろうと思っていたのですが
温風が気持ちいいのか 撫でていると心地良さそうに。
私のアゴの下に頭を入れて ぴっとりくっついているので
その間に 手で両羽を広げ わき腹の羽毛を指先で乾かすことまで出来ました。
みどりちゃんったら どんだけおりこうさん!!
終わりには大きなフンも出て^^ ← んもーーおりこうさん!!! ← はい親バカ
その後 ケージに戻し 数時間後 フンの様子をみる為に抱っこしたら
足も体もあったかい!!
羽毛もふんわり感が少し戻り 洗う前より元気になってきました。
画像は 洗う前のみどりちゃん 心配そうに寄り添うきいたんと。
きいたん(10歳)が老鳥なので 落ちてケガをしたりしないよう 少し前から
ケージ内の配置を これまでよりも 全体的に低くしていたのですが
ヒーターの近くに落ち着けるよう 止まり木の位置も少し変えました。
どうか このまま元気になりますように。
こういうことは状況によって 様々だと思います。
大切な鳥さんが もしもの時に 諦める前に 何かできることがあるかもしれない。
応急処置や 様々な対処について ネットでも沢山参考にさせて頂き
感謝の気持ちを込めて 私も記録に残すことにしました。
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近所の桜も満開です!
画像は 過去作。
春 桜 和菓子のショーケース。
下段には 川の流れのジオラマを作り そこに桜を散らしました。
セキセイインコ 病気のお話 1 *苦手な方はスルーして下さい
うちには三羽のセキセイインコがいます。
10歳の老鳥 きいたん(オス)
きいたんと 以前亡くなっためだかちゃんとの間に産まれた
2歳の あおいちゃん(オス)と みどりちゃん(メス)。
卵から孵って 親鳥達と一緒に 私も挿し餌をして育てました。
そのためなのかは わかりませんが
この二羽には 一度も咬まれたことがありません。
画像は 以前の記事にアップした みどりちゃん。
メスなので卵を産み 抱卵している画像です。
前に お話したことがありますが 産卵は病気や命に関わることもあるので
できるだけしないように抑制しますが それでも産卵してしまった時は
保温と保湿、青菜やカルシウムなどにも特に気をつけます。
巣箱があると産卵したくなるので 設置していない為
抱卵モードになってしまったら キッチンペーパーを重ねて敷いています。
(普段は 紙などがあると 巣作りしたくなるらしいので敷きません)
みどりちゃんは 他のインコより 一回り体が小さく
でも産む卵は結構大きくて 毎回結構しんどそうで
何度か体調を崩したりもしていました。
今回も 産卵するのかな・・・と思っていたのですが
お尻の穴から赤いものが出ていて。
脱肛といって 腸が少し出ている状態でした。
気づいたのが夜で 応急処置が必要とのことでした。
インコの脱肛は 一刻も早く処置してあげないと 患部が乾燥したり壊死したりし
命に関わります。
綿棒で押し込まなければならないのですが 純度の高い安全なワセリンをつけて。
いつから出ていたのか 少し乾いていて なかなか上手く入らず。
それでもなんとか入れることが出来ました。
潤滑油(オリーブオイル)を入れてあげるのもいいらしいですが
体温が下がるとのことで 少し温めてから 少量だけ入れて。
上のものは ミニチュア制作で使用する為 全て家にありました。
セキセイインコは 10~20分おき位にフンをするのですが
数分後には また脱肛していました。
その間に色々調べ 鳥の左側が生殖口で 右側が肛門と書いてあり
卵管脱ではなく 脱肛でしたので 自分から見て少し左寄りの肛門側に
そしてお腹側ではなく 少し背中側をイメージして 綿棒の向きをちょっと変えたら
すっと入りました。(感覚的なことで 個体差などもあると思います)
それからも10~20分位の頻度で 脱肛を繰り返しました。
病院では 頻繁に繰り返すようなら 麻酔して手術し縫合するらしいのですが
小さな体で まず麻酔に耐えられる状態ではなく。
脱肛した時間が長いと 乾燥、壊死、それによりショック症状で危篤になることも。
また フンが上手く出ないと 毒素が回って 命に関わります。
手術もできないし 私ができることは・・・
脱肛したら 一刻も早く入れてあげる。
ワセリンを付けた綿棒を少し入れた際に 押し戻してきた時は
フンがまだ残っているので 一度 綿棒を出すと
フンを出すことがわかったので(2~3回出すことも)
出させてあげてから キレイにして。 そうすると すんなり入ります。
で、温めたオリーブオイルをほんの少し入れて。
最初は怖がってバタバタしていましたが まず抱っこして ゆっくりなでながら
お話していると落ち着いてくるので それから処置。
その時も 咬んだりすることもなく まるでわかっているかのように
私の目を見てじっとしているんです。
健気で涙が出ます。
目視だけでなく タイマーをセットして様子を見ながら繰り返していたら
脱肛する間隔が少し長く 30分おき位に なってきました。
患部が乾かないようにと塗っている ワセリンとオリーブオイルのお陰か
脱肛せずに フンをうまく自分で出せる時もあって さらに間隔が延び
今は 40分~1時間か2時間位になりました。
夜中も同様なので タイマーが鳴ると 起きて処置しています。
フンが出るようになって 目も開いて 少し食欲も出て。
カロリー補給の為に お湯で溶いたハチミツを与えましたが あまり飲まず。
そこで きいたんに飲ませると すぐにエサと青菜を食べて
反芻(食べたものを戻す)して ちゃんとみどりちゃんに与えていました。
すごい、きいたんは 本当にすごいなあ。
それから 丁寧に羽づくろいもしてあげて 心配そうに ずっとそばにいます。
私が 処置の為にみどりちゃんをカゴから出そうとする度
きいたんが 守ろうと咬みついてきます。
その愛にも また涙が出ます。
みどりちゃんが小さな体で頑張っているから
私も出来る限りのことをしてあげたい。
あおいちゃんはというと・・・
もともと羽づくろいも エサを与えることも全くしない子です。
ただ、優しく穏やかで いつも楽しそうに
遊ぼう遊ぼうって感じで変わらず。
それがまた あおいちゃんらしくて可愛い。
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